建部 綾香 ◇◇◇

空き巣が嫌がる一軒家の具体的な防犯対策

公開日:2025/04/21(月) 更新日:2025/04/21(月) 家づくりのこと

「一軒家は空き巣に狙われやすそうで怖い…」そう不安を感じている方へ。

確かに一軒家は、マンションやアパートに比べて侵入可能な個所が多く、建物にアクセスしやすいことから空き巣に狙われやすい傾向があります。しかし、空き巣のターゲットになる危険性を下げるための対策もきちんと考案されているということも事実です。

大切なマイホームを侵入者から守り、安心した毎日を送りたい。そんな方に向けてこの記事では、空き巣が「嫌がる」家の特徴を徹底解説!狙われやすい家のポイントから、今すぐできる効果的な防犯対策まで、具体的な方法を分かりやすくご紹介します。

contents

1. 空き巣が嫌がる一軒家の特徴

 1-1 目に見える防犯対策がされている

 1-2 侵入に時間がかかる家

 1-3 死角がない家

 1-4 整理整頓された外観

 1-5 犬がいる家

2. 一軒家で空き巣が嫌がる防犯対策の方法

 2-1 鍵を強化する

 2-2 二重窓を導入する

 2-3 防犯フィルムを貼る

 2-4 防犯カメラを設置する

 2-5 センサーライトの利用

 2-6 防犯砂利を敷く

 2-7 オープン外構を採用する

3. 空き巣に狙われやすい家の特徴

 3-1 防犯対策をしていない

 3-2 人目につかない場所が多い

 3-3 留守がちであることがわかる

4. まとめ

 

空き巣が嫌がる一軒家の特徴

空き巣は、時間と手間をかけずに侵入できる家を好み、逆に侵入に手間がかかり、リスクが高いと判断される家は敬遠されがちです。

ここでは、空き巣が嫌がる家の特徴を5つご紹介します。

これらの特徴を備えることで、空き巣のターゲットになるリスクを大幅に減らすことができます。

目に見える防犯対策がされている

見える防犯対策がされている家は、空き巣にとって高リスクなターゲットとなり敬遠されがちです。

たとえば、監視カメラやセンサーライトなど目に見える防犯設備は、侵入者に対して圧迫感を与え、心理的な障壁にもなります。

夜間に光るセンサーライトも効果的な防犯対策です。

人が近づくと自動で点灯するこのライトは、侵入者が周囲を警戒せざるを得なくなります。

このように、見える防犯対策は空き巣が嫌がる家の重要な特徴です。

 

侵入に時間がかかる家

空き巣が嫌がる家の一つの特徴は、侵入に時間がかかることです。侵入者は時間がかかるとリスクを感じ、他の家を狙う可能性が高まります。

具体的には、しっかりとしたドアや窓の施錠、防犯性能の高い窓ガラスや補助錠の設置などです。また、古いタイプの窓や鍵だと侵入者にとって比較的簡単に開けられる場合があるため、定期的なメンテナンスやリフォームも必要です。

 

死角がない家

一軒家は、構造上、死角が多くなりがち。空き巣はできるだけ人目に付かない住宅を狙う傾向があるため注意が必要です。

以下のような家は空き巣に狙われやすくなるため、マイホームを建てる際には対策を考えましょう。

  • 敷地内が高い塀に囲まれている
  • 旗竿地
  • 庭の植栽により通りから見えにくい

 

整理整頓された外観

家の周りがきちんと整理されていると、防犯意識が高いと認識されて、侵入者の抑止力になります。

また、キレイな家は、Before Afterの変化に気が付きやすく、置いていた物が動かされている、なかった足跡がある、など現場に侵入された痕跡を発見しやすくなります。

植栽の手入れセンサーライトの設置など定位的に行うことで、家の周辺を見守る習慣につながります。

犬がいる家

犬がいる家は、空き巣にとって非常に嫌なターゲットとなります。犬は敵とみなした相手には、吠えるなど相手を威嚇する行動を起こします。そのため、犬の存在そのものが侵入者にとって大きな心理的障壁となるのです。

犬の鳴き声は近隣の人々にも聞こえ、空き巣が逃げるきっかけになることが多いようです。

また、吠える行動が少なくても、空き巣にとってリスクが高いと認識されるため、侵入されにくい傾向があります。

 

一軒家で空き巣が嫌がる防犯対策の方法

ここからは空き巣が嫌がる防犯対策の具体的な方法をご紹介します。

いずれも、組み合わせるとより効果が期待できるため複数の対策をしていきましょう!

鍵を強化する

開錠しづらい鍵を設置すると、玄関や窓などの開口部をより安全に保つことができます。

たとえば、鍵の数を増やしたり窓やドアに補助錠を設置し、簡単に解錠できないように強化しましょう。後から追加できる補助錠のなかには、工事不要なタイプもあります。

空き巣は、短時間で侵入できる家を狙うため、時間がかかる家は敬遠されます。また、補助錠の存在は、防犯意識が高い家であることを示し、抑止力につながります。

二重窓を導入する

窓は、空き巣の侵入経路として最も狙われやすい部分になるため、セキュリティ対策を強化したい場所です。

二重窓とは、既存の窓の内側にもう1つ窓を取り付け、文字どおり窓を二重にすること。

二重窓が防犯対策として有効な理由は、主に次の2つです。

  • 窓からの侵入に時間がかかる
  • 視覚的な抑止力にもつながる

また二重窓は、防犯性だけでなく、断熱性や防音性も高めることができます。

 

防犯フィルムを貼る

窓ガラスを割れにくくする防犯フィルムは、侵入に時間がかかるため、空き巣を諦めさせます。窓ガラス自体の交換が必要なく、自分で貼ることもできる比較的手軽な防犯対策です。

また、窓に防犯フィルムを貼っておけば、地震などの災害でガラスが割れた場合でも飛散を防げます。ガラスの破片で怪我をするという二次被害を防げることも、メリット。

さらに、防犯フィルムには、不透明で室内の目隠しになるタイプ、虫除け機能があるタイプ、UVカットタイプなど、普段の生活に役立つものもあります。

 

防犯カメラを設置する

防犯カメラは、空き巣にとって最も効果的な抑止力の一つです。

見られているという意識

カメラの存在は、犯罪者にとって「見られている」という意識を強く植え付けます。

証拠撮影のリスク

万が一侵入された場合でも、犯行の様子が記録されるため、逮捕の確率が高まります。

ダミーカメラの活用

本物のカメラに加えて、ダミーカメラを併用することで、より高い防犯効果が期待できます。

 

センサーライトの利用

センサーライトは、人の動きを感知して自動で点灯する照明器具です。

不審者の接近を察知

夜間人が近づくと自動で点灯するため、空き巣は侵入をためらいます。

近隣へのアピール

ライトが点灯することで、近隣住民に異常を知らせる効果も期待できます。

明るさの確保

足元を照らすことで、転倒防止にも役立ちます。

 

防犯砂利を敷く

防犯砂利とは一般的な砂利に比べ、上を歩いた時に大きな音が鳴るよう加工された砂利をいいます。

不審者が家の敷地内に侵入した際、防犯砂利の上を歩くと大きな音が鳴って存在を知らせてくれるので、防犯対策として効果的です。

音による威嚇効果

歩くと大きな音が出るため、住人や近隣住民に気づかれやすくなります。

心理的な抵抗感

音が出ることで、空き巣に心理的なプレッシャーを与え、侵入を諦めさせます。

手軽に設置可能

庭や玄関アプローチなど、簡単に設置できるのも魅力です。

 

オープン外構を採用する

オープン外構とは、ファサード(正面)部分を塀やフェンスで囲わない外構計画のことです。

死角をなくす

高い塀や生い茂った樹木は、空き巣にとって隠れ場所になります。

敷地内を見通せるようにすることで、空き巣が隠れる場所をなくします。

近隣住民の目

周囲からの視線があることで、空き巣は侵入をためらいます。

防犯意識の向上

見通しの良い環境は、住民自身の防犯意識を高める効果も期待できます。

 

空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣は、侵入しやすい家を巧みに見抜きます。ここでは、空き巣に狙われやすい家の特徴を具体的に解説し、それぞれの対策を詳しくご紹介します。空き巣の視点を知り、効果的な対策を講じることで、大切な家を守りましょう。

防犯対策をしていない

防犯カメラが設置されていなかったり、窓に防犯フィルムが貼られていなかったりすると、空き巣は侵入しやすいと判断します。

対策

  • 防犯カメラを設置する:防犯カメラは、空き巣に対する抑止力となり、万が一侵入された場合でも証拠を残すことができます
  • 窓に防犯フィルムを貼る:防犯フィルムは、窓ガラスを割れにくくし、空き巣の侵入を困難にします
  • 警備システムを導入する:セキュリティ会社と契約し、警備システムを導入することで、24時間体制で家を守ることができます

 

人目につかない場所が多い

死角は空き巣にとって絶好の隠れ場所となります。

高い塀や生い茂った庭木などは、外からの視線を遮り、空き巣の侵入を容易にしてしまう可能性があります。

対策

  • 敷地内を見通せるようにする: 高い塀を低いものに変えたり、庭木を剪定したりして、死角を減らします
  • 防犯砂利を敷く: 歩くと音が鳴る防犯砂利は、空き巣に警戒心を与えます
  • センサーライトを設置する: 人感センサー付きのライトは、侵入者の接近を感知し、自動で点灯して威嚇効果を発揮します

 

留守がちであることがわかる

郵便物が溜まっていたり、洗濯物が干しっぱなしになっていたりすると、長期不在であることを空き巣に悟られてしまう可能性があります。

対策

  • 郵便物の受け取りを停止する: 長期不在にする場合は、郵便局に転送届を出すか、一時的に配達を停止してもらいましょう
  • 新聞の配達を停止する: 新聞も同様に、長期で家を空ける場合は配達を停止しておきましょう
  • タイマー付きの照明器具を設置する: 夜間に自動で点灯するタイマー付きの照明器具は、在宅を装う効果があります
  • 近所の人に声をかけておく: 親しい近所の人に、長期不在にすることを伝え、家の様子を見てもらうようお願いしておきましょう

 

まとめ

今回は一軒家の防犯対策について紹介しました。

防犯対策を講じることで、空き巣や強盗などのリスクを大幅に減らすことができます。

また、物理的な防犯対策だけでなく、日頃から防犯意識を持ち続けることも重要です。常に注意を払い、不審な人物や状況に気づいたら、すぐに警察に通報するなどの行動を心がけましょう!

“安全な一軒家で、安心で快適な生活を送るために”今回ご紹介した対策が少しでも参考になれば幸いです。

カスケの家では、防犯面を意識した設計もご提案可能ですのでお気軽にご相談ください。

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